[2008~2013년]洋家 イ·ジョンヨン①‥ 造物主の創造力を贊美する造形的純粹性
Artist RHEE JEONG YOEN‥신창세기(Re-Genesis)
繪を描く行爲は手の機能であり,手の技術でもある.しかし,目で認識する物象とは異なる形を創る行爲,すなわち形を單純化したり,變形·歪曲するのは創作の領域である.ありのままを素直に再現するのは樂しいが,これまでに存在しなかった新しい形象を工夫する創作活動には至福の喜びが待っている.新しさを希求する行爲は前人未踏の道を開拓することに似ている.それゆえ新しい何かを造り出す創作行爲はいつも胸をときめかせてくれる.
最近イ·ジョンヨンさんは‘新創世記’というタイトルをつけた一連のシリ,ズで世間の注目を集めている.‘新創世記’というタイトルは創造論でいう宇宙や生命などの起源を指す開闢(世界の始まりの時)という言葉とは違う意味合いを持つ.‘新創世記’は初めて物象ができたときの物質の純粹性,または創造される瞬間の純粹性を指す.そのため.造物主がこの世界を創造した時のその原初的で純粹な形象に近づくのを理想とする.純粹な形象とは,造形的な新しさを意味するが?ここでは彼女の作業が目指している表現の純粹性により近いと言えよう.
造物主が万物世界を創造したとき,手を使って土で造ったごとく,彼女も手を使う作業方法を好む.彼女はすべての作業を手で行う.そのため‘新創世記’は造物主の創造力を眞似た作業方法だとも言えよう.彼女の作業に筆やナイフなど一般に使われる繪具は要らない.一般に使われる繪具ではなく?手だけで自分が表現したいものを引き出すことができるのだ?ある意味,手先を使ってつくる工藝のような作業方法だとも言えるが?これこそ表現の純粹性に近づける最も效果的な作業方法であると言えよう.
手を使う作業方法は材料の持つ本來の物理的特性を生かすためである.手先で作業することで素直な表現ができる.つまり.手先を使った作業は體の力を驅使する最終段階でありながら,ありのままの美的センスや美意識を傳える捌け口でもある.筆やナイフのような繪具が間接的な表現方法であるなら,手先による表現は直接的な表現方法と言える.
以上のように,美意識や美的センス,體の力を直接に傳える一連の通路を確保することで表現の純粹性が擔保できる.彼女にとって作業は勞克の純粹性と同一槪念だ.何かを造るという工藝的なアプロ-チに勞克を缺かせない.それは力の要る重勞克ではないが,指先を使って形象を造っていく一連の過程は勞克に似ている.
彼女の作業は土を耕す農夫のそれに近づくのを目指している.土を耕し,種をまき,生命の芽を育たせ,花を寮かせて實を得る,この過程こそ造物主の創造に限りなく近い.彼女は土のようなピュアな天然の下地の上に天然素材を貼り,漆を塗ってイメ-ジを創り出す.彼女が創り出した形象は力が入っておらず,自然に近い.農夫が耕した畝のようにナチュラルな感じの形象を創り出している.
[▲ Re-Genesis] 表現において純粹性に重きを置く彼女の作業に用いられるすべての材料は自然からのものである.それは形質を變える加工品ではなく,ナチュラルさが缺如していない天然の物性を持っていて,‘新創世記’というタイトルに相應しい材質と言えよう.自然の物質を用いることは無の狀態から世界が創造されたときにできた自然の質料という槪念に近い.
實際,作業に使われる樣,な材料は自然から採取した天然の物質で,そのうち,彩色材料に使われるのは漆塗りだ.漆の木から取った樹液を繪具に使うのである.また,畵板には麻布を使う.麻布は傳統的な織機で作った反物の一種で,質感が荒く,素朴な味がする.麻布は麻織物で,韓國では昔から生地,または生活用具に活用されてきた.現代ア,トでは粗目の麻袋をキャンバスに貼る作家もいて,麻布という荒い織物をキャンバスの代わりに使うことがある.
麻織物は縱絲と橫絲の形がそのまま分かるくらい粗目であるため,細やかでなめらかな表現には適しない.しかし彼女の作品で分かるよう.麻織物特有の質感とイメ,ジを表現したい場合は非常に效果的である.
△シン·ハンソプ / 美術評論家
◆화가 이정연(李貞演, RHEE JEONG YOEN)
서울대학교 미술대학 졸업 (동양화전공). 서울대학교 대학원 수료. Pratt 대학원 졸업(서양화, 판화전공). 콜럼비아 사범대학 박사과정 수료(미술교육 전공). △개인전 38회=Steinberg Museum of Art at Hillwood(뉴욕), Palazzo Tagliaferro Museum(이탈리아), 우에노 모리미술관(上野の森美術館, 도쿄) 등. 이정연 작가는 현재, SADI 기초학과 정교수로 미국 KIPS 갤러리 전속작가이다.
## 이코노믹 리뷰 / Life&People / 문화 / 권동철 (미술 컬럼니스트) / 04.16.2017 ##